NZ日常

ACCとは?ニュージーランドで怪我をしたらどうなる?

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またまたお久しぶりの投稿になってしまいました。

実はもうニュージーランドから日本に帰国しています。

ということで日本の生活が始まっているんですが、なんと日本に帰国直前にニュージーランドで怪我をしてしまいました。。

本当に運が悪すぎて最悪だったんですが、最後の最後にACCにお世話になりました。

今回のブログではそんなニュージーランドのACCという制度についてお話していきます!

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ACCとは?

まず、ACCって何?というところから説明していきます。

ACCとはAccident Compensation Corporationの略で、事故などにより怪我を負った際に、その治療費や生活費などを補償してくれるニュージーランド政府の機関です。

ニュージーランドで起きた怪我であれば、ビザなど関係なく適応されるようで、怪我をした人にとってはとてもありがたい制度ですよね。

ACCで補償される内容とは

ACCは事故によって働けなくなった場合、その治療にかかる費用や、働けない間の生活費等を補償してくれます。

具体的にはこんなことを補償してくれます。

ACCで補償してくれるのはこんなこと
  • 治療費(全額負担してくれる場合や、多少自己負担する場合もあったり様々)
  • 生活費(事故で働けない場合、お給料の80%は保障してくれるらしい)
  • 治療に行くための交通費
  • 薬代 等

どんな風に利用すればいいの?

私の実体験をもとにおおまかな流れを図にするとこんな流れになります。

  • 病院での診察
    この時にClaim Noが発行される
  • 職場に報告する
  • 自身でACCのマイページを作成する
    またはACCから連絡がくる
  • 必要に応じてマイページから保障を申請する

病院での診察

図の内容を私の実体験をもとにご説明します。

私の場合は、怪我をして次の日に病院に行きました。

病院の受付で、何があってどこをどんな風にけがをしたかを説明しました。

その時に、受付ではACCへ申請するためのフォーマットをすでに作成してくれているようでした。

不足事項があれば向こうから聞いてくれると思うので、とにかく自分の状況を自分の言葉で説明すれば大丈夫です。

そして、そのまま病院で見てもらい、その結果骨折と診断されました。

おそらく病院側でClaim Formという決められたフォームに必要事項を入力してACC側に申請してくれているようです。

その際に、Claim Noも発行してくれます。

ACCに申請してくれたフォームに併せてClaim Noも記載されているのですが、その番号がそれ以降ACCに問い合わせる際に必要になってくる番号です。

その後はドクターの指示に従って通院しました。

お恥ずかしい話ですが、骨折だと診断されたときに、あまりにもショックで何故か涙があふれてきて、ドクターの前でもぼろぼろ泣いてしまったアラサーの私。。

でもその時に、ドクターが「何も心配しなくてもいいよ。ニュージーランドではACCがすべて君の生活を補償してくれるから。お給料も買い物に行くのも病院にくるのもすべてACCが助けてくれる。」と言って慰めてくれました。

職場に報告する

私の場合は、仕事中に起きた事故だったので、もちろん職場には連絡しました。

その際に、職場にも病院で発行してもらったClaim Formを写真にとって添付しました。

職場の方でもACCと連絡をとる必要があるみたいなので、この連携は必要かと思います。

また、そのFormにしばらく働けないというドクターメモも記載してあったので、しばらく休むということも合わせて伝えました。

私の場合は結局このまま辞めて日本へ帰ることになりましたが。。

ACCの規定によると、仕事で働けない間のお給料(生活費)は1週目は職場から、2週目以降はACCから支給されるようです。

ACCのマイページを作成

ACCのホームページからマイページのようなものを作成することができるようになっています。

その際には、先ほどのClaim Noも必要になります。

そして、マイページを作成するとそこから、生活費や交通費の申請ができるようになるのです。

私の場合は、マイページを作成してそこから生活費の申請をした直後くらいにACCから電話がかかってきました。

その際に、生活費の支給にあたって必要なことを根掘り葉掘りきかれました。

過去一年の間に働いていた職場や、お給料をいくら受け取ったかというところまで結構細かく聞かれました。

結構めんどくさかったですが、お金のため!と思って過去のペイスリップを見返して頑張って答えました。

マイページからの申請

生活費以外でも、病院や買い物にいくための交通手段や薬代など様々な保障をしてくれます。

それらもマイページから申請できるようになっているので、利用できるものは利用しました。

私は、最初病院へ行くのも骨折して歩けず大変だったので、タクシーを利用。

あとは、薬代も申請しました。

結構めんどくさかったりするし、お金の申請は、申請してから実際に振り込まれるまでかなり時間がかかるので、そこだけは要注意です。

でも時間がかかってももらえるものは、もらうべきです。

ちょっとめんどくさかったですが、働けなくて収入もなくなってたので頑張ってできるものはすべて申請しました!!

ACCが補償してくれた金額

ACCの利用方法がわかったところで、みなさん気になるのはお金のことかなぁと思います。

私が実際に利用してかかったNZでの病院代、ACCから受け取った金額は以下のとおり。

ニュージーランドでかかった病院の費用

NZでかかった病院代 合計$140
  • 病院での診察料$30
  • レントゲン代×2回 $80
  • 松葉杖$30

診察料は初回のみで、その後病院に何度か行きましたが、それ以降は請求されませんでした。

レントゲンはニュージーランド滞在中2回とったので、2回分。

看護師さんにはACCがなければレントゲン代だけで$100超えてるわよと言われました。。

松葉杖は返却したら$10返ってくると言われましたが、私は日本に帰る時点でまだ松葉杖が必要な状態だったので、そのまま日本に持ってかえってきました。

ニュージーランドではこの時が初めての病院だったので、通常どれくらい費用がかかるものなのかわかりませんが、海外の病院と考えるとだいぶ安く対応してもらえてるのかなという感覚です。

ACCから受け取った生活費

↑ACCのマイページにはこんな風に表示される

怪我をしてから1週目は、働いていた会社からお金が入りました。

その次の2週目にはACCから上の画像のとおり$592.70が入りました。

ニュージーランドは基本的にお給料も家賃の支払いも周払いが基本なので、ACCからも週ごとに振り込まれる形になるかと思います。

1週間で約$600なので、十分生活していける金額かなと思います。

私の場合は、すぐに日本へ帰る予定だったのでこれだけですが、基本的には仕事に復帰できるまでの間はずっとサポートしてくれるというシステムのようです。

その場合は、病院に行った際にMedical Certificateを発行してもらい、マイページ上にアップロードしてまだ働けないことが証明できれば、続けて生活費を受け取ることができます。

ACCとは?ニュージーランドで怪我をしたらどうなる?まとめ

ということでACCについて、私の実体験にもとづいてまとめてみました。

ニュージーランドにいる人なら一度は耳にしたことのあるACCだと思いますが、実際に利用した人の体験談があまり見つけられなかったので、今回この記事を書こうと決意しました。

できれば怪我なんてしない方がいいし、ACCを使うことなく生活できるのが一番ですが、もしも何か起こってしまった時に、この記事が参考になったらうれしいなと思います。

私が利用したのは2022年6月ごろの話なので、もしかしたら今後制度の内容などに変更がでてくる可能性はありますが、その点はご了承ください。

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